2011-01-01から1年間の記事一覧
ナズーリンさんとの長い長い将棋を終えて、 夕飯を食べることになった。 その時間三時間半。正気の沙汰じゃなかった。 客間の近くが広間なので、すぐに広間に着いた。「あ、来た来た。遅いよもう。」 すでに座って食べ始めている丙さんが手招きした。「はは…
俺は客間でなっちゃ・・ナズーリンさんと将棋をしている。「あ、最初の一回は真剣勝負と行こう。」 ナズーリンさんが提案した。「ええ、いいですよ。負けません。」 「ふふ、自信たっぷりじゃないか。私は簡単には落ちないぞ?」 ナズーリンさんが含みのある…
「ふう・・・いい湯だった・・・。」 風呂から上がり、着替えて客間に戻った。三日ぶりの風呂は結構気持ちよかった。ありがたいなあ。 途中で台所を通ったがムラサさんと小傘が カレーを作っているらしき話し声が聞こえた。さて・・・何しよう。 何しようか…
「さ、怖いもの見せてごめんね。もう大丈夫だよ。」さっきのおじさんが腰を抜かしている少女に優しく言う。 少女はお礼を言ってそそくさと走っていった。 野次馬も散っていった。 やがて元の普通のにぎやかな村市場に戻った。このぶっ倒れているモヒカンはど…
雹を切り抜け、ハプニング(?)もあったが 無事俺は小傘さんと村市場に来ていた。「すごい人だな・・・」 俺は率直に感想を言った。 かなりの賑わい様だった。下手をするとはぐれてしまう。「うん・・・そうだね・・。」 小傘が少し不安そうに言う。「えっ…
俺は今小傘と買い物の途中の道を急いでいる。 ・・・が。だんだん空が曇ってきた。 しばらく前までは快晴だったのに。次第に鈍曇りになった。 いつ雨が降り出してもおかしくない。小傘が不安そうな顔で聞いてきた。「・・・ねえ、降りそうだから少し急ごうか…
「じゃあ、行こっか!準備は良い?」 小傘が明らかに嬉しそうな声で言う。小傘と一緒に買い物に行くことになりました。 ここで、ひとつ気になった事が。「・・・ところで、どこで何を買うの?」「えっとね、今日の晩ごはんの材料を人里の市場で 買おうと思う…
「それじゃ、私は洗濯をしてくるね。 後は二人でごゆっくりねー。」 ムラサさんが場を離れた。あ、そういえば服どうしよう。 この二日間変えてないや・・。何とかしたいなあ・・・。 そう思い、とりあえずお茶をすする。「剣の道って奥が深いんだよ?」お茶…
丙さんを斬ったら勝ち。 斬れずに十五分経ったら負け。 単純なルールだ。 ・・・でも、単純だからこそ、難しいわけで。「あのー、万が一のことを考えて、 鞘をつけてやってもいいですか?」もし当たったら大変なことになる。「大丈夫、もっと確率は低いから…
「・・・だ。」 「んっ・・・。」 「ほら、朝だ、早く起きるんだ。」 「もう・・・すこし・・・・。」夢と現の狭間で俺はもやもやとした意識でその声を聞いていた。 布団は気持ちよく、その少し低めの声も 揺り篭のような効果だった。「全く・・・困ったな・…
ナズーリンさんの部屋に案内された。 女の子の部屋に呼ばれたと思うと少し嬉しい。 ・・口調はとても女の子とはかけ離れているけど。それにしてもさっきから走る嫌な予感は何だろう。「ここが私の部屋だ。入ってくれ。」 そういって彼女は横引きの戸を空けて…
料理スペシャル。 台所に案内された俺は ナズーリンさんに付いて行き、長い廊下を渡る。 少し、前から気になっていたことを考えてみる。まず、ここに来てからのことなんだけど・・。 すごく記憶が飛びやすくなっている気がする。ここに来る直前に車に撥ねら…
「・・・さて、程よく場が冷えたところで、 私から自己紹介と行こうか・・・。」おいこらネズミ。完全に利用されたよ畜生。気にした風もなくナズーリンさんが続ける。「二度目になるが、私の名前はナズーリン。 妖怪ネズミだ。わからないことがあったら 常識…
全員が卓袱台を囲んで座ったところで ナズーリンさんがこう切り出した。「さて・・・相談したい事というのは・・。 もう話したとは思うが・・・改めて言おう。」どうでもいいけど、何で俺だけ座布団がないんだろう。 あ、人数分か。「彼をここに住まわせてや…
前回のあらすじ 一人で広い和室で足が動かない。あああ・・・。 足がもう冷たくなってきました。 俺は畳の上で死ぬのか。(意味が違うけど) あれだ、今ならエコノミークラス症候群で死ねる。・・・ん?足音・・?しばらくするとナズーリンさんが戻ってきた…
青い空の下、俺はネズミの子に詰問されていた。「・・・じゃあ君が用件を思い出すまでこちらも いくつか質問していいかい?」「はい、どうぞ・・・。」何だか逮捕されて尋問されてるみたいだ・・。ネズミの子は一呼吸置いて話し出した。 「君はどこから来た…
「おはようございます。起きて下さい。」 「んっ・・・・・。」 シャクナゲさんに揺り起こされてる。 でもまだ寝て居たい・・。眠い。「ごめんなさい、もう少しだけ寝かせ・・」 「とって食いますよ?」ガバッ後方に飛びのいてさらにバックステップ空中宙返…
青年の家に一泊することになった。 美味しいとは言えないが、 まともな料理が出たので美味しくいただいておいた。 なんて親切なんだ。ここも良い所なんだね。 何かもう永住したい。「ここが、今日あなたが泊まる部屋ですよ。」 紹介されたのは6畳程度の綺麗…
「ここが人里か・・・。」 着いたのは小さな農村だった。 ここなら危険もないかな・・・。てかさっきまで危険な所にいたんだな俺・・・。 やべ、全然危機感なかったわ。とりあえず頭が割れそうなほど痛い。 てか頭触ったらなかなかの出血だった。 畜生あのち…
林道を歩くこと数時間。。 襲って来ようとする妖怪に何度も出会った。 しかし、その度に木の横に構え、木を見ずに斬る。 いとも簡単に木を切り裂くと、逃げて行った。 もちろん自分に倒れないように角度を調整して斬っている。しばらくするとまた、 向こうか…
あの厄神と別れて震えた足で歩くことしばらく。 深呼吸して周りと自分を良く見てみる。まず周囲。 前いたところとは違い、快晴だ。雲ひとつない。 そして、大きな川が近くを流れている。 川は淀みなく、清流だ。見たことないくらい綺麗だ。 魚が泳いでいる。…
読み方は「とうほうげんそうこんにっき」幻想郷と今日と日記と紀を掛けた物です。(ぇまた、この話はフィクションです。この話は東方二次創作です。 小説初心者なので文がおかしいところも あるので了承ください。 シリアスでもギャグでもないところが続くの…