2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「んっ・・・。」 目が覚めた。頭がぼんやりする。 一体どれくらい眠っていたんだろうか。 彼我さんにも会うことは無かった。 多分、向こうの意思で会えたり会えなかったりするのだから、 向こうが会いたがっていないのだろう。ますます異変の黒幕のような気…
「うそっ・・・・なんで・・・?」 「落ち着くのよ。すぐどうこうなるものじゃないんでしょ?」・・・俺の右腕には間違いない、あの刻印が入っていた。 命蓮さんより一少ない数字が打ち込まれていた。命蓮寺にいた時はこんなの無かったのに・・・。「パチュ…
大図書館に静かに響くお互いの呼吸音。 そして、片方の呼吸の音はだんだん大きく浅くなってきている。・・・そう、その片方は今机にだるそうに突っ伏している この図書館の主パチュリーさんだ。喘息持ち。・・で、喘息持ってるのなら あんな文章量一気に読ま…
「・・ここに掛けて。」 「あ、ありがとうございます・・。」魔理沙さんが清清しいほどの勢いで窓を破って出て行った後、 俺は本来の目的を果たす為にパチュリーさんに話しかけた。俺が用があると言ったら、パチュリーさんは 図書館にあるテーブルまで案内し…
あの泥棒のもとを離れ、俺は本の山に駆け寄っていた。・・・そう、パチュリーさんがいるという本の山。 倒れた本棚の下に大量の本。 不規則に本が積み重なっている。その山の高さは2mはある。・・本当にこんなところに人が入っているのか・・? だとしたら…
さて、困った・・・。今俺は紅魔館の図書館にいます。 その図書館のどこかの本棚が倒れています。 その本の中に探している人がいるのです。そう、倒れた本棚を起こして、本を払いのけて・・・ あなたが助けてくれたんですか・・? ええ、勿論です。 ありがと…
リア君を東方格闘ゲームのキャラクターにしたら どんなカタログスペックになるのか?・・・こんな感じになります。 特性1 驚異的な悪運 攻撃を受けて体力が0になっても95%の確率で1残して耐える特性2 みんなの的 相手から狙われやすい体力 ★ 攻撃力 ★★★★★★☆…
「ここが大図書館です。では、 私はこれで失礼しますね!門にいますので!」大きな扉の前に案内されるなり、 美鈴さんはそそくさと戻ろうとした。「あ、待ってください!」 「えっ?」俺には・・言わなきゃいけないことがある。呼び止められた美鈴さんは困惑…
「・・んっ・・・。」・・綺麗なタイル詰めの天井・・? 視界の先にはレースカーテン。さっきの門番さんの顔。 どこかで見たような紺の髪の少女。背中には翼。どうやら俺は何故か豪華なベッドの上で寝かされていたようだ。「気付きましたか?」 「・・あら、…
「・・さあ、始めましょう。」「・・そうですね。しかし、ただ戦っては 殺し合いになってしまいます。それは良くありません。 だから規定を設けましょう。 あくまでも私はあなたを追い返すだけですから。」門番さんは毅然と言う。 「規定ですか。こちらで決…
「・・しかし、随分と男らしくないんですね・・ 刀で戦うつもりでしょう・・?」少しあざけるようにその門番さんは言う。そんなの、決まっている。 「俺は、これで行きます。」 「!?」俺は刀をそっと地面に置いた。 そして、両の手を軽く目の前に出し、構…
湯飲みを戸棚に戻した後、客間へ戻った。客間にはやはり命蓮さんがいて、 さっきとは違う本を読んでいた。 どうやら純文学のようだ。一瞬でも官能小説とかだったら面白いな、 とか思っていた自分が恥ずかしい。そういえば高僧だったね。 「おかえりなさい。…
「・・あ、あんたここの人でしょ?」 「ええ、そうですけど・・・。」その玄関にいる紅白衣装の巫女さん(?)に近寄ると 彼女はやはりぶっきらぼうな口調で訊いて来た。良く見ると巫女(?)衣装なのに腋を出している。 しかもフリルだらけだ。 ・・何とい…
「ただいまー。」 「お疲れ様です。どうでした?」青い頭巾がチャームポイントの一輪さんが 広間でお茶を飲んでいた。一輪さんにもすべて伝えてある。彼我さん以外のことだが。 彼女とは既に打ち解けており、タメ口で話せる仲だ。 彼女は敬語の方が落ち着く…