2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

東方幻想今日紀 二十二話  楽しい楽しい食事(?)

ナズーリンさんとの長い長い将棋を終えて、 夕飯を食べることになった。 その時間三時間半。正気の沙汰じゃなかった。 客間の近くが広間なので、すぐに広間に着いた。「あ、来た来た。遅いよもう。」 すでに座って食べ始めている丙さんが手招きした。「はは…

東方幻想今日紀 二十一話  終わらない対局

俺は客間でなっちゃ・・ナズーリンさんと将棋をしている。「あ、最初の一回は真剣勝負と行こう。」 ナズーリンさんが提案した。「ええ、いいですよ。負けません。」 「ふふ、自信たっぷりじゃないか。私は簡単には落ちないぞ?」 ナズーリンさんが含みのある…

東方幻想今日紀 二十話  暇つぶしに将棋でも

「ふう・・・いい湯だった・・・。」 風呂から上がり、着替えて客間に戻った。三日ぶりの風呂は結構気持ちよかった。ありがたいなあ。 途中で台所を通ったがムラサさんと小傘が カレーを作っているらしき話し声が聞こえた。さて・・・何しよう。 何しようか…

東方幻想今日紀 十九話  武器ではなく、野菜を買う。

「さ、怖いもの見せてごめんね。もう大丈夫だよ。」さっきのおじさんが腰を抜かしている少女に優しく言う。 少女はお礼を言ってそそくさと走っていった。 野次馬も散っていった。 やがて元の普通のにぎやかな村市場に戻った。このぶっ倒れているモヒカンはど…

東方幻想今日紀 十八話  必殺大根斬り

雹を切り抜け、ハプニング(?)もあったが 無事俺は小傘さんと村市場に来ていた。「すごい人だな・・・」 俺は率直に感想を言った。 かなりの賑わい様だった。下手をするとはぐれてしまう。「うん・・・そうだね・・。」 小傘が少し不安そうに言う。「えっ…

東方幻想今日紀 十七話  束の間の動揺、同情、欲情

俺は今小傘と買い物の途中の道を急いでいる。 ・・・が。だんだん空が曇ってきた。 しばらく前までは快晴だったのに。次第に鈍曇りになった。 いつ雨が降り出してもおかしくない。小傘が不安そうな顔で聞いてきた。「・・・ねえ、降りそうだから少し急ごうか…

東方幻想今日紀 十六話  花咲くオッドアイの少女

「じゃあ、行こっか!準備は良い?」 小傘が明らかに嬉しそうな声で言う。小傘と一緒に買い物に行くことになりました。 ここで、ひとつ気になった事が。「・・・ところで、どこで何を買うの?」「えっとね、今日の晩ごはんの材料を人里の市場で 買おうと思う…

東方幻想今日紀 十五話  有り難くて守る気もしない説教

「それじゃ、私は洗濯をしてくるね。 後は二人でごゆっくりねー。」 ムラサさんが場を離れた。あ、そういえば服どうしよう。 この二日間変えてないや・・。何とかしたいなあ・・・。 そう思い、とりあえずお茶をすする。「剣の道って奥が深いんだよ?」お茶…

東方幻想今日紀 十四話  愉しむ少女と閃く俺

丙さんを斬ったら勝ち。 斬れずに十五分経ったら負け。 単純なルールだ。 ・・・でも、単純だからこそ、難しいわけで。「あのー、万が一のことを考えて、 鞘をつけてやってもいいですか?」もし当たったら大変なことになる。「大丈夫、もっと確率は低いから…

東方幻想今日紀 十三話  紅帽の少女

「・・・だ。」 「んっ・・・。」 「ほら、朝だ、早く起きるんだ。」 「もう・・・すこし・・・・。」夢と現の狭間で俺はもやもやとした意識でその声を聞いていた。 布団は気持ちよく、その少し低めの声も 揺り篭のような効果だった。「全く・・・困ったな・…

東方幻想今日紀 十二話  女の子の部屋とは名ばかりの

ナズーリンさんの部屋に案内された。 女の子の部屋に呼ばれたと思うと少し嬉しい。 ・・口調はとても女の子とはかけ離れているけど。それにしてもさっきから走る嫌な予感は何だろう。「ここが私の部屋だ。入ってくれ。」 そういって彼女は横引きの戸を空けて…