2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧
ナズーリンさんとの長い長い将棋を終えて、 夕飯を食べることになった。 その時間三時間半。正気の沙汰じゃなかった。 客間の近くが広間なので、すぐに広間に着いた。「あ、来た来た。遅いよもう。」 すでに座って食べ始めている丙さんが手招きした。「はは…
俺は客間でなっちゃ・・ナズーリンさんと将棋をしている。「あ、最初の一回は真剣勝負と行こう。」 ナズーリンさんが提案した。「ええ、いいですよ。負けません。」 「ふふ、自信たっぷりじゃないか。私は簡単には落ちないぞ?」 ナズーリンさんが含みのある…
「ふう・・・いい湯だった・・・。」 風呂から上がり、着替えて客間に戻った。三日ぶりの風呂は結構気持ちよかった。ありがたいなあ。 途中で台所を通ったがムラサさんと小傘が カレーを作っているらしき話し声が聞こえた。さて・・・何しよう。 何しようか…
「さ、怖いもの見せてごめんね。もう大丈夫だよ。」さっきのおじさんが腰を抜かしている少女に優しく言う。 少女はお礼を言ってそそくさと走っていった。 野次馬も散っていった。 やがて元の普通のにぎやかな村市場に戻った。このぶっ倒れているモヒカンはど…
雹を切り抜け、ハプニング(?)もあったが 無事俺は小傘さんと村市場に来ていた。「すごい人だな・・・」 俺は率直に感想を言った。 かなりの賑わい様だった。下手をするとはぐれてしまう。「うん・・・そうだね・・。」 小傘が少し不安そうに言う。「えっ…
俺は今小傘と買い物の途中の道を急いでいる。 ・・・が。だんだん空が曇ってきた。 しばらく前までは快晴だったのに。次第に鈍曇りになった。 いつ雨が降り出してもおかしくない。小傘が不安そうな顔で聞いてきた。「・・・ねえ、降りそうだから少し急ごうか…
「じゃあ、行こっか!準備は良い?」 小傘が明らかに嬉しそうな声で言う。小傘と一緒に買い物に行くことになりました。 ここで、ひとつ気になった事が。「・・・ところで、どこで何を買うの?」「えっとね、今日の晩ごはんの材料を人里の市場で 買おうと思う…
「それじゃ、私は洗濯をしてくるね。 後は二人でごゆっくりねー。」 ムラサさんが場を離れた。あ、そういえば服どうしよう。 この二日間変えてないや・・。何とかしたいなあ・・・。 そう思い、とりあえずお茶をすする。「剣の道って奥が深いんだよ?」お茶…
丙さんを斬ったら勝ち。 斬れずに十五分経ったら負け。 単純なルールだ。 ・・・でも、単純だからこそ、難しいわけで。「あのー、万が一のことを考えて、 鞘をつけてやってもいいですか?」もし当たったら大変なことになる。「大丈夫、もっと確率は低いから…
「・・・だ。」 「んっ・・・。」 「ほら、朝だ、早く起きるんだ。」 「もう・・・すこし・・・・。」夢と現の狭間で俺はもやもやとした意識でその声を聞いていた。 布団は気持ちよく、その少し低めの声も 揺り篭のような効果だった。「全く・・・困ったな・…
ナズーリンさんの部屋に案内された。 女の子の部屋に呼ばれたと思うと少し嬉しい。 ・・口調はとても女の子とはかけ離れているけど。それにしてもさっきから走る嫌な予感は何だろう。「ここが私の部屋だ。入ってくれ。」 そういって彼女は横引きの戸を空けて…