2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

東方幻想今日紀 四十七話  突撃!遠方の紅魔館

妖怪になりかけている。 シャクナゲさんにそう告げられた。その言葉は、もう帰れない恐れがある事を意味していた。あまりにも衝撃的で残酷な言葉に、 最初は頭が付いていかなかった。 落ち着きを取り戻した後、どうしてそう判断したか尋ねた。死ぬ程の体の損…

おまけ この物語の登場人物の戦闘能力について

こんばんは。あおみどです。今回は各キャラクターの総合戦闘能力について触れておきます。 もしかしたら気になっている方もいるかもしれませんし、 そうでない方もあれ、このオリキャラこの程度なの? などとお楽しみいただければ幸いです。シナリオのネタバ…

番外編  雪見そばのしみは頑固

※この小説はジウさん(yuutakatouさん)とのコラボです。 同じ題材で違う小説を作る形になっております。 テーマは「お祭り」です。 ジウさんも同じテーマで書く予定なので そちらも興味があれば覗いてみてください。 「雪祭り・・・・ですか?」 「そう、雪…

東方幻想今日紀 四十六話  余命ゼロ年

「シャクナゲさん・・・どうしてここに?」俺が顔を上げ、涙を拭ったあとに見た シャクナゲさんの顔は、以前お世話になった時と 何ら変わりの無い穏やかな顔だった。魔方陣も無い。「僕の家はこの近くですよ?」 「え?そうなんですか?」良く見ると周りの景…

東方幻想今日紀 四十四話  温泉は危険だね

俺は今、温泉宿にみんなで来ています。そして、今日泊まる部屋に案内された。 男性陣(といっても二人だけど)は個室の和室に案内された。 女性陣はその通路を挟んだ隣の大きめの和室に案内された。で、今はその大きめの和室に皆で集まっています。「しかし…

東方幻想今日紀 四十五話  唐獅子舞

「はっ・・・?」真夜中に急に目が覚めた。 ぼんやりとした意識で体を起こす。 辺りは暗くて良くわからない。 横で命蓮さんの寝息が聞こえる。 そして、何よりも・・・。「・・・さむっ・・・。」少し寒かった。窓を開けっ放しにして寝たっけ・・? 一応手探…

東方幻想今日紀 四十三話  早く温泉行こうよ

温泉に行くと聞いて、いそいそと準備を始めた。・・と言ってもだ。準備品がほとんどない。 強いて言うなら着替えか。それくらいかな。 あと自分用のタオル。 石鹸とかの類は向こうにあるそうだし、 もし無い場合も想定して持っていくそうだ。という訳で早速…

東方幻想今日紀 四十二話  温泉行こうよ

「ひどいよリア君・・・わたしを忘れるなんて・・。」 「ご、ごめん・・・。」小傘を呼んできて事情を包み隠さず話した。 そしたら脹れながらも付いて来てくれた。 ちなみに命蓮さんとは面識が無い様で、 命蓮さんの話をしても誰?としか返ってこなかった。…

東方幻想今日紀 四十一話  引き戸をスパーンとな

「ナズーリン!」思い切り引き戸を開け放した。 そこには座って本を片手に半目のナズーリンがいた。 あれ?何か機嫌悪い?「リア。入るときは一声掛けてくれ。 全く、例えば私が着替えていたらどうするつもりなんだ?」仏頂面で抑揚の少ない声でナズーリンが…

東方幻想今日紀 四十話  どこかで見た弟さん

「ただいまー・・・。」「お帰りリア君!お疲れ様! お茶でも淹れようか?それともお煎餅でも食べる?」寺子屋から帰るとムラサさんが凄く上機嫌だった。 わざわざ玄関に出て迎えに来るなんて。 何か企んでいそうで怖いが、よく考えたら ナズや丙さんや彼我…

番外編 キャラクター設定(仮

こんにちは。執筆者のあおみどです。これを見てくれている方は一体どの位いるのか 一抹の不安もありますが、とりあえずこれを見てくださる方、 ありがとうございます!感無量です!毎回コメント来てるかな、 なんてわくわくしながら覗きに着てます((小説初…

東方幻想今日紀 三十九話  あの子は何なんですか

今、俺は寺子屋で鬼ごっこをしています。 鬼はオッドアイの男の子。 何故か片手で十分なはずの 制御リストバンドを両手につけていました。そして、その子は俺を追っかけています。そう、俺は必死に逃げていた。 全力で生徒と接する。そうしようとさっき決め…

東方幻想今日紀 三十八話  これが地獄の鬼ごっこだと知らずに

合図をした後、先生が用意したプリントを配り始めた。ん・・?取って横や後ろに回すのではなく、 わざわざ一人一人の机に手渡ししていた。「あれ、後に回させたりしないんですか?」慧音先生はちょっと以外だったらしく、 軽く面食らったようだった。 軽く眉…

東方幻想今日紀 三十七話  命蓮寺で駄目なら寺子屋でも駄目で

程なくして目が覚めた。鳥の声。清清しい朝だ。 ひんやりとした布団も相まって、少し肌寒い。背中がぞくぞくする。寒いのに冷や汗が出る。・・そう、時計の針は七という漢字を指していたからだ。寺子屋の始業時間は八時。片道二時間。つまり六時起き。・・・…

東方幻想今日紀 三十六話 夢中の高利貸し

この感じ。深い眠りから覚醒、だけどぼんやりしている。 周りの風景もぼんやりとしている。この感じで間違い無い。「・・・出てきてください。聞きたいことがあります。」俺がそう問いかけると、呼応するように後から声がした。「・・・こんばんは。あれ、ど…

東方幻想今日紀 三十五話  必ず哉。

未だかつて無い痛みの新境地に冷や汗が止まらない。それだけならまだ良い。足が原形を保っていない。 どういう状態かというと、まるで骨が軟化しているみたいだ。 骨が無いに近い状態とも言えるかもしれない。「だ・・・だだっ、リアっ・・・?」 横ではナズ…

東方幻想今日紀 三十四話  逆走事故

折れた足を彼我さんに治してもらい、 快調に帰り道を進んでいた。何で治ったんだろうか、とかも思ったが 考えても仕方が無い。早く帰ることが先決だ。 彼我さんがすごい、と思うしかない。しかも、地図を失くしたが、目印まで用意してもらった。 彼我さんま…