2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

東方幻想明日紀 二十話 川を枯らした犯人はいずこ

水源の生命線とも言える川が、枯れた。溜池の水は、一週間分。 そんな気味の悪い出来事が、この小さな村で起こっていた。「…おかしい。」 「何が?」紫詠さんの家を出て、しばらく。 あの川へ向かう道中の半分も来ぬままに呟く。 横の少女は、首をかしげた。…

東方幻想明日紀 十九話 幼き妖幻と水不足

ある日照りが眩しい、冬の終わりの出来事。「…なに…これ。」僕と紫詠さんは釣竿と魚籠を手に、その場に立ち尽くしていた。 二人で唖然として、そのはるかに広がる変わり果てた川を見た。 辺りに漂う腐臭から、鼻を守る気にもなれなかった。 どういった訳か川…