2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「・・・。」 目蓋を開けると、鋲の打ってある白い天井。 重力が、身体全体にのしかかっているのを感じた。 ゆっくりと身体を起こすと、たまっていた涙が頬を伝った。 でも、どうして俺は泣いているんだろう。 寝起きに、目に涙でも溜まっているのだろうか。…
「はい、何かおっしゃる事はありませんか?」 「チャイムが聞こえませんでした。」「いい度胸だなてめえ。何か一発芸しろよ。」 しょうがないじゃないか。 ドアを開けたら、皆白衣で物音ひとつさせずに座っていたんだもの。なんかの宗教かと思ったわ。 「遅…
※リア君は現代入りしている。 ただし、その世界はリア君の記憶をベースにして彼我さんが具現化。 この世界は「リア君の記憶を頼りに」「自然」に動いていく ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 彼我さんと話し、一段落したところで。 図書…
「英語のワークシートやってきた?今日提出だよ。」「えっ」「珍しいな、シュウがやってこないなんて。」ヒカリは、さも前から知り合いのような態度で話しかける。 そして稟が俺に驚きのような視線を投げての一言。「いつの?」「あー、そうだな、先週に出さ…
「大事な事を忘れていたんだが、忍び込むのならば私服でよかった。」 「いまさら何を言っているんだお前は。」可憐な制服姿のプラスを全て奪い去る無表情な声で、ナズーリンが言い放つ。朝。ナズーリンが切符を買い損ねたので結局電車に間に合わず、自転車の…
「まずは制服を調達しなければなっ。」 「あのさ、そういう問題じゃないと思うんだけど」ナズーリンと深水が学校に行く事になった・・・が。 よくよく考えると根本的な問題が二つある。 夜の11時。もう深夜である。 あと、たぶん二人は生徒としてここにいな…