東方幻想今日紀  一話   親と喧嘩したら変な所に着いたよ

読み方は「とうほうげんそうこんにっき」

幻想郷と今日と日記と紀を掛けた物です。(ぇ

また、この話はフィクションです。

この話は東方二次創作です。
小説初心者なので文がおかしいところも
あるので了承ください。
シリアスでもギャグでもないところが続くのでご了承を。
ぶっちゃけた話主人公が迷って落ち着いて
そこの人と仲良くなる話です。

また主人公は普通の人間です。
そして東方知識に関する大きな欠如がある
場合があります。


そんな小説にお付き合いいただけたらな、と。

前置きはこのくらいで、本編です。
どうぞ。


第一話

 「ちっ・・・。雨か・・・。」
空は曇天、しかも小降りの雨、
傘も持たずに当てもなく足を急いでいた・・・。

今は初夏。ちょっと蒸し暑い。
今俺は親と喧嘩して家出して来た。
、というわけでムシャクシャしている。

「どこに行こう・・・。」

当ても無く飛び出してきてしまった。
家にも帰りづらい。帰れない。
友人の家に行こうも、殆ど外出中であろう。
先ほど電話で家に入れてもらえるくらいには親しい人にかけたが、
すべて留守だった。

はあー、あ。
なんでケータイ買ってくれないんだよ・・・。
とはいっても、ついイラっときて家を飛び出したのは不味かった。


「・・・ん?」
遠くの信号が点滅してる。
これも何かの縁か、と思い
思い切り走り出した。

この時の俺は風になっていた。
何せ雨が降っていた。
だからどうかしていたのだろう。
軽い運試しをしたくなっていた。
間に合うか。間に合わないか。
このときの俺は・・・。
本当に、どうかしていたとしか思えない・・。


信号に差し掛かった瞬間、体中に激痛が走り、信号が根元から折れ曲がり、
道路は歪み、世界が暗転してこちらに倒れてきた。


・・・・・。
「・・・はっ!?」
・・・生きてる。
・・撥ねられたんじゃ?
何か助かったみたいだが・・・。
なんか前の瞬間にいた場所の記憶と違う。
ここはどうみても林道。しかも空は快晴だ。
「いったいどうなってるんだ・・・。」

いくら考えてもわからない。
何なんだここは・・・・。
夢か・・・・・・?
・・・は。
・・・そっか。ここが死後の世界か。
死後は無だと思ってたんだがあるんだな・・・。
はは。

馬鹿だな・・・俺。

「そんな訳ないじゃない。」


・・・だよねー・・・・。

・・・・は?

後ろから声が。
・・・え・・どうしよう。
幻聴?知らぬ地にいるのに?
・・・・怖・・・。
勇気を出して・・・。


・・恐る恐る振り返ると、そこには少女がいた。

緑髪、フリルリボン、ブーツ、フリルスカート。
何だか人形みたいだ。
「なにこれこわい。」
「失礼ね。あなたこそ誰なのよ。見たところ人間だけど?」

うわ。しゃべった。ばれてる。なにこれこわい。
「人間ですが・・・。」
「人間ね・・・。何か私の知ってる人間と姿が違うけど・・・。もしかして外の世界から来たの?」
「ええまあ・・・たぶん・・・?あなたは・・?」
さっきいたところはここにとって外の世界なんだろうか。
「私は厄神。『鍵山雛』っていうの。」

厄神・・・?

「まあいいわ。ここが何処だか教えてあげる。わからないでしょう?」
「あ・・・お願いします・・。」
外の世界の人ならしょうがない、と前置きをしてその神様とやらはいった。
「ここは幻想郷。人間と妖怪が捕食関係にあるのよ。」
・・・は?
なんか生き残れる気がしないんですが。妖怪?何それ。

「あの・・妖怪って何ですか?」
「あ、外から来たんだっけ。じゃあ、教えてあげる。妖怪って言うのは、
 広い意味では人間以外、狭い意味では人間を襲う生物全般よ。でもね、
 紳士的な妖怪もいるし、普段は捕食しないの。むしろ普通のものも食べるのよ?
 でも、その妖怪は普通の人間じゃ相手にならないくらい強いの。だから注意する必要があるわ。」


・・・?・・あ。

・・・やべえ。怖い。逃げたい。生き延びたい。
何でこんなとこにいるの?夢?

               
「そして、ここは幻想郷の一部、妖怪の山。まあ、妖怪がたくさんいるわね(笑)」
「ネーミングに捻りがないですねー・・・。」
「まあ、里の人間の呼称だけどね・・・。」
さて・・・・帰りはどうしよう・・・。

「まあ、迷ったのならとりあえずこの山を降りるまでは
 護衛してあげるわ。私はあんまり強くはないけど、雑魚なら倒せるわよ?」

あ、そうなんだ・・。生死にかかわるからお願いしよう。
「あ、ありがとうございます・・・。」
「強い妖怪にみつからないといいわねー」

ーしばらくして


「うわぁ!」
何か熊耳をつけた人間っぽいのが出てきた。
「ああ、雑魚妖怪ね。所詮雑魚よ。そいやっ。」
そう言ったが否か、リボンでその妖怪の脳天を切り裂いた。
その妖怪は倒れ臥した。
「強い・・・!?」
「まあ、一般妖怪レベルの実力はあるわねー・・・。私は。」

「だから、妙なことを言うと死ぬわよ?」

押し黙る俺。
そして無言で歩いていくと、草葉を掻き分けて、
なんだか頭の悪そうなやつが目の前に現れた。

「そこまでよ妖怪!あたいは最強なんだから!」

・・・なんだ、子供か。
青い羽に水色の髪、リボン、気の強そうな顔。
・・・頭悪そう・・・。発言とか。

「あのー・・・弱そうなんですが・・・。」
「そんなことないわ。こう見えても妖精にしては強い。」
「戦ったことあるんですか?しかも妖精って・・」
妖精までいるんだ・・。何ここワンダーランド?

「まあね。・・・勝てるけど。」
勝てるんだ・・。
「むこうは憶えてないみたいですよ?」
「所詮馬鹿よ。憶えてるはずはないわ。妖精だからね。」
「はあ・・・。」
なんかなあ・・・。
妖精がいるなんて。よっぽど俺は強く頭を打ったのだろう。

「ねえ、聞いてる?あたいと戦いなさいよ?
 わざわざ出向いてきたんだから。」
「後で遊んであげる。」

うわ挑発したよこの人。

「うん、絶対だよ?」

・・・ああ、馬鹿だこいつ。
「さ、行きましょ?」
「そうですね・・・。」

そうして、俺はその場を後にした。


しばらく歩くと、視界が開け、なんだか里っぽいものが見えてきた。

「あ、妖怪の山は抜けたわよ・・・。それじゃここで・・・。
 とりあえずこの札を持ってなさい。」
「あ、ありがとうございます。何ですかそれ?」
「毒札と爆札よ。」
「物騒ですねー・・・。」
「でもそれがないと生き残るのは至難の業よ?とりあえず
 五枚ずつ渡すわね。雑魚なら瞬殺だから。」

そうか・・。そんなもんいりますやっぱ。

「色々ありがとうございました・・・。」
「いいのよ。人間は好きだから。あ、それと巫女とかには間違っても
 使っちゃダメよー。」
「へ?巫女?」
「そう。そいつに攻撃意思を悟られたら冥界行きねー。紅白だからすぐわかるわよ。」
「ええええ・・・。」
「さ、行きなさい。」
「あ、それではー・・・。」


空は快晴、足は震えてた。






つづけ