東方幻想今日紀 三章

異変を解決した翌日の昼下がり、丙さんが戻ってきた。
実に一ヶ月近く、姿を晦ませていたのだ。


そんな事実を、笑顔で取り繕った丙さん。


「みんな、心配掛けてごめんねっ!
 ちょっと友人の方で外せない宴会があってさ・・・」



恐らく、嘘だろう。










彼女の目は少しも笑っていなかったからすぐにわかった。













何があったのか、そんな事は誰も尋ねない。

本人が話すつもりが無いのだから、訊く権利も無い。







おかえり、丙さん。