2013-06-10から1日間の記事一覧

東方幻想明日紀 一話 事故の二の舞

一面の神秘的な、無色で敷き詰めた清らかな世界が、 ひたすら僕の時間を奪っていった。「なんだよ、この大雪は・・・。」足に掴みかかる雪に絶望感さえ感じる。 ただでさえ遅刻気味なのに、これじゃ本格的に遅刻してしまう。朝一番で、卒業式の全校予行演習…

東方幻想明日紀 序話

「あーん、深水はどうしてもっと手際良くできなかったの・・・。」緑髪ボブの少女が、だるそうにぼやく。「いいじゃん。結果としてあいつを止められたんだろ?」少年は、涼しい顔で返す。「そうだけどさー・・・こんなのって、ないよ・・・。」「そう言うけ…